お知らせ・ブログ
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昨年発表された、文科省の求める学力の3要素は下記の3つでした。
〇知識・技能
〇思考力・表現力・判断力
〇主体性・多様性・協働性
現在、2つ目の思考力・表現力・判断力に注目が注がれています。具体的には、学んだんことを組み合わせて考え、自分の意見を発表したり、目的に応じた適切な答えはどれかを判断したりする学力です。
実際に入試問題にも反映され始めています。例えば2016年栃木県高校入試問題では、与えられたテーマに対して、賛成か反対か、自分の立場を決めてその理由をまとまった文章で述べる問題が出題されています。
(問題)
英語の授業で、次のテーマについて自分の考えを英語で書いてくるという課題が出た。賛成か反対かあなたの立場を決めて、その理由を明確にし、つながりのある5文程度の英語で答えなさい。ただし、書き出しは下記のア、イのどちらかを用いることとし、書き出しの文は1文と数える。
テーマ 「Watching TV is good for junior high school students.」
書き出し (賛成の場合) ア I agree (反対の場合)イ I don’t agree
2018年4月から始まる小学校英語は、現行の中学英語とは全く別物です。小学英語では、文法指導をしません。2018年4月から、移行措置または先行実施が始まります。
移行措置 5、6年生は授業時間は50時間。3、4年生は15時間。5、6年生の教材は”we can”推奨、従来の“Hi, friends!”。3,4年生は”Let’s try”。評価:基本的に成績はつかない。(自治体によっては記述による評価をつける場合があります)
先行実施 授業時間は70時間。3、4年生は35時間。教材は”we can”を使用。3,4年生は”Let’s try”。成績がつきます。(数値か記述による評価で、各自治体によります)
各自治体ごとに2月中には評価のつけ方が決まる予定です。
We canの構成は、5年9ユニット、6年9ユニット構成、4技能・5領域になります。4技能とは、読む・書く・聞く・話すです。今回新しくスポットが当てられていいるのが5技能目(やりとり・発表)です。例えば6年生のユニット2では、「日本の紹介」が入っています。
新指導要領では、単語3年〜6年で700語、中学で1800語の合計2500を学習します。 現行の1300語の約2倍です。5年生のユニット3では今まで使われていなかった、Calligraphy(書道)やPE(体育)が使われています。さらに、今まではつづりと意味を暗記する学習が中心でしたが、これからは聞いて、話して、歌って、使えるようにする学習へ変化します。
中学校では不規則動詞の過去形として理解しましたが、小学英語は表現として理解していきます。例えば、6年生の夏休み夏休み明けには、不規則動詞の過去形や助動詞が表現の中に入ってきます。文法を系統立てて習うという従来の流れにとらわれない構成になっています。
中学生になってからの学習は、We can で学習したことが前提の教科書になります。さらに、2017年12月14日に都立高校の入試でスピーキングテストの導入が決定しました。実施は2019年度以降とされています。このことからも4技能化の流れが本格的に感じられます。
これからの英語の指導は大きく変わっていきます。中学英語の先取では対応出来ないというのが私の考えです。小学校英語にはそれにあった学習法が必要になってくるでしょう。